ロボットが補助する研磨– RAP

表面研磨への需要の高まり

金型や機械部材の表面品質は、そのものの性能や寿命に大きな影響を与えます。低—中程度の表面の品質を要求されている部品等の表面研磨ならば、手作業や押し出しホーニング、サンドブラスト、乾・湿粒研磨などの単純な機械で得ることができます。しかし高品質の表面を要求されるものや複雑な形状やキャビティを持つ部品などは高いスキルを持つ作業者による研磨が必要です。例えば、冷間精密鍛造で使用する金型の重要な表面は、しばしばRa0.06 - 0.04µmでかつRz 1.0µm未満を要求されますし、プラスチック射出成形用の金型の表面仕上げも、多くの場合Ra0.03 – 0.01µmでかつRz0.3 – 0.1µmの範囲を要求されます。そのような鏡面もしくは鏡面状の表面を作り上げるには、研磨職人個人の高い能力や豊富な経験が必要となります。

 

ロボットによる表面研磨 

STRECONはここ数年、高品質の研磨表面を作り出す機械システムの開発を続けています。弊社ではRAPという考えに基づいて開発しています。これはRobot Assisted Polishing (ロボットが補助する研磨)の略です。手作業のスキルと仕事を深く理解し、その研磨作業をこの機械システムで再現しようとしています。STRECONの研磨機は人間の手の代わりをする工業ロボットを基にしています。幾つかの制約はありますが、それに対処すべく設計しました。「補助する」というのは、研磨職人や作業者が仕事をする時にこの研磨機が手助けをするという意味です。この機械で規定された仕上げ表面を得るためには、人間がプログラミングや正しいセッティング、モニタリングを行うことが必要であり、それらは熟練の作業者たちが行うべきものです。しかし、いったん研磨工程が確定し、個々の部品のならし運転が行われた後は、この機械は作業者たちの手をほとんど煩わすことなくほぼ自動で運転が行われます。


振動または回転による表面研磨

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この機械の研磨方法は二種類あります。一つは振動(またはパルス)による方法で、もう一つは駆動工具(またはスピンドル)による方法です。研磨工具が研磨部品の表面に接触する力はサーボ空気圧で制御しています。2D研磨ではこれらの工具はロボットのアームに取り付けられます。3D研磨では工具は静止している場合もあり、ロボットが研磨する部品を動かすことになるでしょう。この機械は自動の工具取り替えとダイアモンドペーストのディスペンサーのために開発されました。

 

当研磨機の技術レベル

この研磨機では様々な金型や鋳型、異なる材質を持つ機械部品、様々な硬度レベル、異なる前加工表面、及び異なるサイズのものの表面研磨ができます。また、安定した工程を繰り返し再現でき、長期にわたり非常に均質な仕事を行うことができます。3D研磨のための機械は開発中でまだ市場には出ていません。

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回転(高速スピンドル) によるロボット研磨

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振動(パルスモジュール)によるロボット研磨